書訊:日中戦争の国際共同研究6--日中終戦と戦後アジアへの展望
註:本書為2015年12月19日至20日,中央研究院近代史研究所主辦之「中日戰爭衝擊下的亞洲」國際學術研討會研究成果。正體中文版預計於2018年第一季出版。
書名:日中終戦と戦後アジアへの展望
編者:波多野澄雄、久保亨、中村元哉
版型:A5
頁數:320頁
出版地:東京
出版社:慶應義塾大学出版会
出版年月日:2017/11/15
ISBN:978-4-7664-2486-7
定價:4,536日圓(含稅)
書籍介紹:
日中戦争をとらえなおす国際共同研究シリーズ第6巻。
1945年の日中終戦のグローバルなインパクトとその遺産を、
・終戦にともなう国際秩序の再編と戦後構想の展開、さらに東アジアに与えた影響、
・日中戦争を通じた中国の変容と、戦後中国の政治経済の再建に与えた影響、
・中国の辺境と東南アジア地域がどのように変化したか、
という側面から、日本・中国・台湾・韓国・英国の研究者が多角的に分析する。
目錄:
『日中戦争の国際共同研究』(第6巻)に寄せて
総論 日中終戦と戦後アジアへの展望 編者
第1部 日中終戦と戦後構想
第1章 太平洋戦争末期における日本の対中和平構想 戸部良一
はじめに
一 重慶「政治」工作
二 小磯内閣の対中和平案
三 南京政権への「信義」
おわりに
第2章 戦争末期の日中戦争と日ソ関係
――「日中ソ」提携構想をめぐって 波多野澄雄
はじめに
一 国共関係の変化と対ソ政策
二 重光外相と「容共」問題
三 日中ソ提携構想
四 もう1つの和平論
五 広田・マリク会談と日中ソ提携構想
おわりに
第3章 韓国臨時政府の本国帰還問題に対する中国国民政府の対応
――終戦前後における東北アジア国際秩序再構築の一側面 裴京漢(丸田孝志訳)
はじめに
一 戦争終結前の国民政府の対韓国政策構想
二 戦後韓国臨時政府の本国帰還問題と国民政府の立場
おわりに
第4章 国共内戦下の戦後日中提携
――支那派遣軍と国民政府 加藤聖文
はじめに
一 ポツダム宣言受諾と「対支処理要綱」
二 支那派遣軍と国民政府の接近
三 日本人の留用と送還
おわりに
第5章 台湾における日本人墓地および遺骨の処理問題 浜井和史
はじめに
一 復員・引揚げ時における遺骨処理
二 戦後における日本人墓地および遺骨の状況と日本政府の対応
三 日本人墓地および遺骨をめぐる日台交渉とその帰結
おわりに
第2部 中国の変動
第6章 戦後中国における憲政への移行と警管区制 吉見 崇
はじめに
一 警管区制と自由・憲政
二 上海市警察局が主張する警管区制
三 アメリカ型の警察制度としての警管区制
四 警管区制をめぐる対立のゆくえ
おわりに
第7章 戦後中国の税政と工商同業公会
――上海の貨物税制度を素材に 金子 肇
はじめに
一 戦後上海の貨物税制度――1946年「貨物税条例」を対象に
二 貨物税稽徴業務と工商同業公会の反発
おわりに
第8章 1940-50年代の中国経済と日中関係 久保 亨
はじめに
一 大戦終結前後の中国経済と日中経済関係――1940年代
二 1950年代の貿易構造と対外依存症
三 対外依存症克服の努力――1940-50年代
四 1950年代の日中経済関係
おわりに
第9章 国民党政権と南京・重慶『中央日報』
――戦時から戦後にかけての自立化傾向 中村元哉
はじめに
一 制度と政策から見た南京・重慶『中央日報』
二 ジャーナリズム学と南京・重慶『中央日報』の人事
三 国民党政権と南京・重慶『中央日報』社論
四 『中央日報』の経営自立化への道程
おわりに
第10章 リベラル派知識人の国際情勢観
――1945年前後を中心に 水羽信男
はじめに
一 国際情勢認識(1)――政治的な側面
二 国際情勢認識(2)――思想的な観点から
おわりに
第11章 錯綜する願い
――国民政府教育部に寄せられた学生の手紙から アーロン・W ・ムーア(李仁哲訳)
はじめに
一 若者の動員と国民党の革命的伝統
二 中断された生活――教育部への陳情
おわりに――浪費された資源と失われた青春
第3部 東南アジアの変動
第12章 戦争・民族・国家
――抗戦前後における雲南土司の苦境と選択:1942-1952 呉啓訥(藤井元博訳)
はじめに
一 苦境と伝統のつながり
二 保家、保族のための抗戦参加
三 切迫した危機の消失と旧来の苦境の再来
――国民政府および土司の選択と妥協
四 新たな主人との対面
――人民共和国成立期における歴史的慣性と最終的な転換
おわりに
第13章 重慶国民政府のビルマ国境政策と軍事占領 1942-1945 藤井元博
はじめに
一 ビルマ反攻以前における重慶政府の国境問題意識
二 民族問題への波及
三 土司をめぐる中英間の対立
四 再占領と管轄権をめぐる議論
五 イギリス植民地側から見た国境問題
おわりに
第14章 日中終戦前後の国民政府と東南アジア
――重慶当局の戦後ラオスに対する構想および実践を中心に 王文隆(柳英武訳)
はじめに
一 三・九クーデタ(仏印処理)前の中華民国とラオスの関係
二 中泰回廊開拓の構想
三 三・九クーデタ(仏印処理)より占領降伏まで
おわりに
特論 南京大虐殺と難民の宗教生活 張連紅(土肥歩訳)
はじめに
一 南京大虐殺時期のキリスト教コミュニティ
二 難民収容所における宗教活動
三 難民のキリスト教認識の変化
四 宗教の違いを超えて
おわりに
あとがき 波多野澄雄・久保亨・中村元哉
編者・執筆者紹介/訳者紹介
索引
書名:日中終戦と戦後アジアへの展望
編者:波多野澄雄、久保亨、中村元哉
版型:A5
頁數:320頁
出版地:東京
出版社:慶應義塾大学出版会
出版年月日:2017/11/15
ISBN:978-4-7664-2486-7
定價:4,536日圓(含稅)
書籍介紹:
日中戦争をとらえなおす国際共同研究シリーズ第6巻。
1945年の日中終戦のグローバルなインパクトとその遺産を、
・終戦にともなう国際秩序の再編と戦後構想の展開、さらに東アジアに与えた影響、
・日中戦争を通じた中国の変容と、戦後中国の政治経済の再建に与えた影響、
・中国の辺境と東南アジア地域がどのように変化したか、
という側面から、日本・中国・台湾・韓国・英国の研究者が多角的に分析する。
目錄:
『日中戦争の国際共同研究』(第6巻)に寄せて
総論 日中終戦と戦後アジアへの展望 編者
第1部 日中終戦と戦後構想
第1章 太平洋戦争末期における日本の対中和平構想 戸部良一
はじめに
一 重慶「政治」工作
二 小磯内閣の対中和平案
三 南京政権への「信義」
おわりに
第2章 戦争末期の日中戦争と日ソ関係
――「日中ソ」提携構想をめぐって 波多野澄雄
はじめに
一 国共関係の変化と対ソ政策
二 重光外相と「容共」問題
三 日中ソ提携構想
四 もう1つの和平論
五 広田・マリク会談と日中ソ提携構想
おわりに
第3章 韓国臨時政府の本国帰還問題に対する中国国民政府の対応
――終戦前後における東北アジア国際秩序再構築の一側面 裴京漢(丸田孝志訳)
はじめに
一 戦争終結前の国民政府の対韓国政策構想
二 戦後韓国臨時政府の本国帰還問題と国民政府の立場
おわりに
第4章 国共内戦下の戦後日中提携
――支那派遣軍と国民政府 加藤聖文
はじめに
一 ポツダム宣言受諾と「対支処理要綱」
二 支那派遣軍と国民政府の接近
三 日本人の留用と送還
おわりに
第5章 台湾における日本人墓地および遺骨の処理問題 浜井和史
はじめに
一 復員・引揚げ時における遺骨処理
二 戦後における日本人墓地および遺骨の状況と日本政府の対応
三 日本人墓地および遺骨をめぐる日台交渉とその帰結
おわりに
第2部 中国の変動
第6章 戦後中国における憲政への移行と警管区制 吉見 崇
はじめに
一 警管区制と自由・憲政
二 上海市警察局が主張する警管区制
三 アメリカ型の警察制度としての警管区制
四 警管区制をめぐる対立のゆくえ
おわりに
第7章 戦後中国の税政と工商同業公会
――上海の貨物税制度を素材に 金子 肇
はじめに
一 戦後上海の貨物税制度――1946年「貨物税条例」を対象に
二 貨物税稽徴業務と工商同業公会の反発
おわりに
第8章 1940-50年代の中国経済と日中関係 久保 亨
はじめに
一 大戦終結前後の中国経済と日中経済関係――1940年代
二 1950年代の貿易構造と対外依存症
三 対外依存症克服の努力――1940-50年代
四 1950年代の日中経済関係
おわりに
第9章 国民党政権と南京・重慶『中央日報』
――戦時から戦後にかけての自立化傾向 中村元哉
はじめに
一 制度と政策から見た南京・重慶『中央日報』
二 ジャーナリズム学と南京・重慶『中央日報』の人事
三 国民党政権と南京・重慶『中央日報』社論
四 『中央日報』の経営自立化への道程
おわりに
第10章 リベラル派知識人の国際情勢観
――1945年前後を中心に 水羽信男
はじめに
一 国際情勢認識(1)――政治的な側面
二 国際情勢認識(2)――思想的な観点から
おわりに
第11章 錯綜する願い
――国民政府教育部に寄せられた学生の手紙から アーロン・W ・ムーア(李仁哲訳)
はじめに
一 若者の動員と国民党の革命的伝統
二 中断された生活――教育部への陳情
おわりに――浪費された資源と失われた青春
第3部 東南アジアの変動
第12章 戦争・民族・国家
――抗戦前後における雲南土司の苦境と選択:1942-1952 呉啓訥(藤井元博訳)
はじめに
一 苦境と伝統のつながり
二 保家、保族のための抗戦参加
三 切迫した危機の消失と旧来の苦境の再来
――国民政府および土司の選択と妥協
四 新たな主人との対面
――人民共和国成立期における歴史的慣性と最終的な転換
おわりに
第13章 重慶国民政府のビルマ国境政策と軍事占領 1942-1945 藤井元博
はじめに
一 ビルマ反攻以前における重慶政府の国境問題意識
二 民族問題への波及
三 土司をめぐる中英間の対立
四 再占領と管轄権をめぐる議論
五 イギリス植民地側から見た国境問題
おわりに
第14章 日中終戦前後の国民政府と東南アジア
――重慶当局の戦後ラオスに対する構想および実践を中心に 王文隆(柳英武訳)
はじめに
一 三・九クーデタ(仏印処理)前の中華民国とラオスの関係
二 中泰回廊開拓の構想
三 三・九クーデタ(仏印処理)より占領降伏まで
おわりに
特論 南京大虐殺と難民の宗教生活 張連紅(土肥歩訳)
はじめに
一 南京大虐殺時期のキリスト教コミュニティ
二 難民収容所における宗教活動
三 難民のキリスト教認識の変化
四 宗教の違いを超えて
おわりに
あとがき 波多野澄雄・久保亨・中村元哉
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