書訊：近現代東アジアと日本－－交流・相剋・共同体

書名：近現代東アジアと日本－－交流・相剋・共同体

編者：土田哲夫

版型：A5

頁書：368頁

定價：4,200日圓（未稅）

ISBN：978-4-8057-1152-1

出版日期：2016年12月

內容簡介：

東アジアでは古くから文化交流が進み、今日では経済的関係が緊密化し、人の移動、交流も盛んであるが、「東アジア共同体」の形成どころか、領土や歴史問題をめぐる緊張と相互不信とがめだち、紛争の突発も懸念されている。本書は、東アジア各国の第一線の歴史家15名が協力して行った大学の総合講座を元に構成され、貿易、留学、植民地支配と芸能、日本帝国の解体と賠償問題、蒋介石・朴正熙と日本、写真雑誌にみる戦争、歴史教材、アジア認識などさまざまな事例を元に、近現代の日本と東アジアとの間の交流と相剋の歴史を解き明かしている。知的刺激に満ちた歴史書であるとともに、東アジアの将来を考える上での好個のテキストとなるだろう。

目錄：

第１部　近代東アジアの交流と相剋

　第１章　中国と日本の経済交流―後期倭寇から日清戦争まで(16～19世紀）

　第２章　近代の日中留学交流

　第３章 　近代中国と日本―蒋介石を中心に

　第４章　近代の台湾と日本

第２部　帝国日本の拡張と東アジア

　第５章　植民地朝鮮と日本の伝統芸能の遭遇―狂言朝鮮公演記

　第６章　在朝日本人の研究の現況と課題

　第７章　渋沢栄一の対米認識の形成―1879年のグラント将軍接待と1902年の欧米訪問を中心として

　第８章　戦争と平和のメディア表象―満鉄発行のグラフ誌を手がかりとして

第３部　現代東アジアの変容と展望

　第９章　帝国日本の解体と戦後アジア

　第10章　韓国の「ポストコロニアル」政策と日韓関係―朴正熙政権期を中心に

　第11章　中国改革解放初期の政策形成過程における日本人顧問

　第12章　歴史克服と東アジア共同への道―日中韓の3国共通教材『未来をひらく歴史』と『新しい東アジアの近現代史』の目指すもの

　第13章　アジア原理を求めて

作者群：

土田　哲夫　（日本）中央大學經濟學部教授

古田　和子　（日本）慶應義塾大學經濟學部教授

李　曉　東　（日本）島根縣立大學總合政策學部・東北亞開發研究科教授

黃　自　進　中央研究院近代史研究所研究員

許　育　銘　國立東華大學歴史學系副教授

金　蘭　珠　（韓國）壇國大學教養養育大學教養學部研究助教授

李　圭　洙　（韓國）高麗大學韓國史研究所教授

李　　　佩　（中國大陸）清華大學日本研究中心研究助理

貴志　俊彦　（日本）京都大學地域研究總合情報中心教授

浅野　豊美　（日本）早稻田大學政治經濟學術院教授

歓　寧　俊　（日本）新潟縣立大學國際地域學部教授

李　廷　江　（日本）中央大學法學部教授

笠原十九司　（日本）都留文科大學名譽教授

孫　　　歌　（中國大陸）中國社會科學院文學研究所研究員

翻譯：

花井　みわ　（日本）中央大學兼任講師

白石　裕一　（日本）中央大學兼任講師